カテゴリ:芝居の現場で考えた( 21 )

「輪廻くん」について

いよいよ9月の芝居にむけて動き出した。
タイトルは「輪廻くん」。
詳しい公演情報などはここに載っている。

この芝居、実は去年からずっと、手を替え品を替えながらやり続けている演目である。
今回は演出から出演者、スタッフも一新。
台本にも新しいシーンを書き加えて、新作としてのお披露目である。

どんな芝居か?
一口に言うと「一人芝居の数珠つなぎ」である。

一人芝居、つまり舞台上に役者が一人しかいない芝居。全てをたった一人の役者が表現する芝居。
ある意味究極、演劇人なら一度は挑戦するべき高いハードル、それが一人芝居だと思う。
実際一人芝居は難しい。たった一人で全てをやるのだから当然と言えば当然。
ただし、その「難しい」の意味が、演じる側だけでなく、観客にとっても難しい印象になっているのが困る。
つまり「難解」とか、「退屈」なイメージ。一人芝居と言われたら、観に行く方も尻込みするのではないか?
でもそれは冷静に考えるとおかしいのだ。

演じる側にとって一人芝居が難しいのは、「たった一人で舞台上全ての表現を担うから」である。
でもその結果、普通の芝居に比べて難解なものが出来上がったとしたら、それはつまり「全ての表現を担えていない」という事なんじゃないか?
本来なら共演者が負担すべきところを、観客に負担させているだけではないか?観客に無理させているから「難解」と受け取られるんじゃないのか?
口はばったいようだがそう思うのである。

「輪廻くん」はそうした一人芝居にまつわる敷居の高さをなんとかしようとした「挑戦」である。
演る側には厳しく、観る側には優しく。
観ている間は物語世界に没頭して楽しく過ごして頂き、見終わって我に返って改めて「普通に観てたけど冷静に考えてみるにこの役者はスゲエな!」てな風に思ってもらう。
そんな芝居ができるといいなと思っている。
ご期待頂きたい。
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by w-edge-t | 2011-06-20 21:06 | 芝居の現場で考えた


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高山なおき プロフィール

ダブルエッジ 作家
1969年7月6日生まれ

主な作品
○映画
「娘道成寺~蛇炎の恋~」(高山由紀子と共同)

○演劇
「ダブルエッジの忠臣蔵!」
「輪廻くん」
「天気待ち~waiting for the sun~」(奈良橋陽子と共同)  他

○ラジオドラマシナリオ
NHK-FM「魔法の王国売ります!」他

○テレビドラマシナリオ
NHK「ゴーストフレンズ」 他

○ゲームシナリオ
東芝EMI「ずっといっしょ」

○小説
ZEST「ずっといっしょ~秘密の星空~」

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