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嫌になっちゃう

なんかもう嫌になっちゃう。
このブログ書き出して、訃報のニュースを元に記事書く事が続く。
長門裕之さん、スティーブ・ジョブズさん。
そんでもって本日のニュースが立川談志さんである。
好きだった人がドンドン亡くなっていく感じ。
そういやこないだ小松左京さんも亡くなった。
ホント勘弁してってぐらい、自分が育ってくる過程で、あっち行こうかこっち行こうかって思った時に、『この人スゲエからこっちに行ってみよう」みたいな、判断の基準になった人たちというか、今の自分を形作る部品のひな形になった人たちみたいなのが、ここ最近ホントドンドン亡くなっていってる感じなのである。
なんだこれは?
俺が歳とったと言う事なのか?

まあそうなんだろうな。
俺が思春期とかを過ごした頃と前後して、第一線で華々しく活躍した方々がそろそろ鬼籍に入るタイミングになったという事はつまり、俺が大分歳食ってきたと言う事を示しているのだろう。

正直、訃報絡みの記事ばっかり続くのが嫌なのである。
そんなのばっかり続くブログって暗くって嫌だなって言うのもあるけど、そもそもそれ以前に自分自身に対して嫌。
どういう事かというと、上記の方々の事はホントに好きだった筈なのに、最近はすっかり目を向けなくなってて、改めて考えるきっかけがその当人の死のタイミングって言うのが、何か自分自身が思索活動をサボっていた事を突きつけられてるようで自己嫌悪なのである。

談志さんのファンだった。それは間違いない。
落語のDVDもずいぶん観た。著書も読んだ。考えた。自分の芝居に取り入れられる物はないか?何とか色々吸収しようと見返したりした。
直接的に参考になった物もあるし、もっと深い部分で自分に染み込んで変化のきっかけになった事もあると思う。
無論年がら年中談志さんの事を考えていた訳ではない。それこそ近年はあまり目を向けていなかった。自分の中での言い訳としては、「もう談志のことは一生分考えたからいいや」と言う気分だった。
まあね、好きだからったって、人間、年がら年中改めてその相手の事ばっかり考える訳はないのだ。奥さんの事でさえ、時には忘れるのが人間だろう。ましてや赤の他人だから、気にしない時間の方が長い。
で、改めて思い出して突きつけられるのが亡くなった時なのである。
そして気付く。何にもわかってなんかいないぞ、全然一生分なんか考えちゃいないぞ、と……
でももう取り返しがつかない。情けない。

頭を動かそう、手を動かそう。
考えよう、形にしよう。
それしかない。
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by w-edge-t | 2011-11-24 14:19 | 日々の暮らしで考えた

スティーブ・ジョブズⅠ、Ⅱ読了

面白い本だった。
というか、本人が面白いのだ。
改めてスティーブ・ジョブズと言う人は面白い人だなーと思った。
本はその生い立ちからアップルの創業に至る道、会社の成功と追放、苦難の時期を経てピクサーでの新たな成功とアップルへの帰還、次々にヒット商品を産み出しつつ、健康問題からやがて亡くなるまでを大量の取材で克明に描いている。
ともかくまあ驚くべき波瀾万丈の人生である。

ところで、かつて早川書房から出版された「アップル〜世界を変えた天才たちの20年」という本がある。著者はジム・カールトン、訳は山崎理仁。
これはアップルと言う会社の歴史を綴ったノンフィクションで、その創業からジョブズの復帰までを追った内容である。(訳者あとがきによれば日本版の出版がiMac発売3日前、という時期の本である)
これまた面白い本で、アップルという会社が実に素晴らしい革新的な事を成し遂げたところから始まり、その後20年、ひたすらに混乱と凋落を続けていく様が克明に描かれている。

今回、「スティーブ・ジョブズ」を読んだ後ちょっと本棚から引っぱり出してみた。
最終章には、iMacの発表の様子が書かれている。(以下鍵カッコ内は引用)

当時、どん底に喘ぐアップルが、起死回生の一発として放った常識を覆すマシン、iMac。
ジョブズはその発表を「この会社はふたたび偉大になれるし、われわれはまさにその方向に向かっていると思う」と言って閉めたという。
筆者はその講演を聴いた直後、「気がつくと私はジョブズが正しいかもしれないと信じていた」と書く。
しかし、講堂をでた直後、彼は正気を取り戻し、「映画館を出て現実に引き戻された時のような思いをした」。
そして、いかにiMacが素晴らしかろうとも、もはや往年のアップルの力を取り戻すには役不足であり、いずれは「より大きな企業に呑み込まれるかついに顧客が誰もいなくなるのではなかろうか」という悲観的な予想をしてこの本を終えているのである。

1997年当時の、アップルに対する冷静な分析がこれである。
それから10数年、われわれはその予想が外れた事を知っている。

「スティーブ・ジョブズ」には彼に率いられたアップルがその後、誰も予想していなかった巨大な成功に向かって行く様子も克明に書かれている。

と言って、決して偉業を褒めそやすばかりの内容ではない。ジョブズ氏の人となりの負の面も色々と書かれている。
口が悪く、態度は横柄、冷酷で高慢で利己主義。常に特別でありたいし、周囲からは特別扱いをされていたい。会議の席でプレゼンのスライドが2〜3枚続いただけで飽きてきて文句を言う。
そんな、欠点だらけの人間が、Macを産み出しipodを産み出しiphoneやipadまで次々と魅力的で革新的な物を作り出す。
このギャップがたまらなく興味をそそる。面白い。

聖人君子だけが世界を導く訳ではない。むしろ欠点だらけの人間が、時と場所を得てとてつもない偉業を成し遂げる。それがこの社会であり、だからこそ現実は面白いのだと、俺は思う。
個人的に付き合いたいとは思わないが、彼の物語をぜひとも描いてみたいと思う、そんな魅力を秘めた人物だったと、心から思う。
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by w-edge-t | 2011-11-04 19:06 | 日々の暮らしで考えた


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高山なおき プロフィール

ダブルエッジ 作家
1969年7月6日生まれ

主な作品
○映画
「娘道成寺~蛇炎の恋~」(高山由紀子と共同)

○演劇
「ダブルエッジの忠臣蔵!」
「輪廻くん」
「天気待ち~waiting for the sun~」(奈良橋陽子と共同)  他

○ラジオドラマシナリオ
NHK-FM「魔法の王国売ります!」他

○テレビドラマシナリオ
NHK「ゴーストフレンズ」 他

○ゲームシナリオ
東芝EMI「ずっといっしょ」

○小説
ZEST「ずっといっしょ~秘密の星空~」

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